涼宮ハルヒの憂鬱 #13 涼宮ハルヒの憂鬱V

憂鬱Ⅲの時みたいな作品説明物語だけかと思いきや、
ちゃんとハルヒ人間性も描かれてるだけあって、
さすがそろそろ最終回間近といったところ。


今まではハルヒが生きて生活している場所、それがすなわち彼女の世界であり、
そこで自分が満足した生活をしているんですから、
そこにそれ以上のものを見出すことはしないはずです。
しかしまあ、ハルヒは頭が良すぎたんですよね。
小学生という世代の頃に、既に世界に嫉妬ができるという。
私個人の経験もいれまして、
本来は中学、高校、大学、そして社会人になっていく段階の中で、
今まで自分がいた世界の存在の小ささを知りつつも、
少しずつその世界の領域を大きくしていくのが普通だと思うのです。
しかし彼女の場合、世界の大きさを知ってしまった。
もちろん世界の大きさを知ってしまった以上、
今までの通りの生活では、満足なんかできるわけない。
そんな広がってしまった世界の中でも、
自分が満足できる何かを掴み取りたいという、
素晴らしいまでの積極性がそこにあるんですよね。
まさにナンバーワン精神の表れ。
それが彼女の性格を形成しているわけですよね。


そんな中気になったのは、ハルヒが常識的部分を持っているということ。
すぐに自分が掴み取りたいものを掴めるほど、世界は甘くない。
もちろんこれは彼女が思ってるものではなく、
あくまで本能的なものなのでしょう。
そんな部分を持ってるからこそ、
今回の閉鎖空間だけではなく、
まだ味わったことのない体験や驚きを、
まだ素直には無理ですけど、ちょっとずつ受け入れることができるんでしょうね。