獣王星 #11 希望

希望のサブタイ通り、獣王星に全ての希望が詰まった今回の話。
人間が一方的な利益を願った結果、
機械に、そしてそれに操られた植物や人間に邪魔をされ、容赦ない逆襲を受ける。
それが今まで人間達が己のために色々やった報い。
ありがちな展開言えど、ちゃんとその流れを最後に用意していたのは、
人間側への皮肉をちゃんと表現していて良かったです。


そんな中、その展開の用意の仕方に納得できなかった点が。
植物が人間を襲う過程は前からあったから良かったものの、
ワルキューレという名の機械が強制防衛システムを作動させたのは、
"強引"を感じざるをえませんでした。
なんだかんだいってワルキューレの真意が伝わりませんでしたし、
逆にワルキューレを暴走させないと話を導けない感が伝わってきて残念。
最後の展開が最初の少年期の頃の成長話と比べると、
短くて早い感じでしたし、やっぱり詰まったんですかな。


だけど、上のことを全て受け止めるトールの感情表現は上手かったっす。
特別な存在である自分への批判。
その存在を作るために多くのものを犠牲にした同じ人間への怒り。
だからこそ、夢をなくした=全てを諦めたサードに叱咤し、
これから生きていける可能性がある者には全身全霊をかけて、
優しく接することができる。
全てが真っ直ぐ、だからこそ一番人間らしいキャラであったのではないでしょうか。
自分的"キャラは悪くない"理論にすっぽり当てはまったキャラでした。
それだけに獣王星に帰った後すぐのティズとの別れは描いてほしかった。
ご想像にまかせるか時間不足か知りませんが、
ここは描くべきものだったんじゃないですかね?
まあティズの死イベント自体が、
考えようによってはいらない気もしましたけどw
なんかイベント起こる少し前から匂わせてるんですものw