夢使い #8 思い出は消えて

この話には珍しい灰色な終わり方。
確かにこんな終わり方がすっきりなのかもしれないですけど、
はっきり"答え"を最後に出してきた今までの話のコンセプトを考えると、
なにかしっくり来ないところがありました。


自分的にこの作品の面白い所は、
登場人物が最後の選択を選んだその結果、
その人には一番良い結果かも知れないけど、
考えが違う人だったらそれはちょっと…と思ったり、
逆に納得したり、と色々な面からその選択者を見れる所だと思ってます。


しかし今回の最後のオチは、
登場人物の選択を観賞側にまかせちゃってますものね。
これでは色々な面から見たって、
結局、三人で仲良く暮らすかやっぱり離婚か、で終了ですもの。
もちろんこれ以外の選択肢があるのでしょうが、
その選択肢を想像するというのは、
この作品の意図となんか違っちゃわないかな、とか思ったり。
ちょっと家族問題ってのが、ポピュラーすぎたってのもあるのでしょうね。


そう考えると、今回の話は"答え"に本質を求めたのではなくて、
悪夢が生まれた原因が、
家族全員にあるというその過程にコンセプトがあったのでしょうね。
新しいっていったら、新しいですけど、
やっぱり自分は今までの"答え"を見たときの衝撃が欲しいですw